源弘紀(みなもと・ひろき)|第31期・第9師団副師団長

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源が陸上自衛隊に入隊したのは昭和62年3月。

1等陸佐に昇ったのが平成18年1月であったので、第31期組1選抜(1番乗り)となるスピード出世だ。

1等陸佐時代は、輸送や後方支援の各種要職を重ね、震災時の活躍は先にご紹介したとおりである。

震災後には、その経験を活かし統合幕僚監部の後方補給官に着任するなどさらに活躍の場を広げ、29年8月に陸将補に昇った。

1等陸佐を10年半に渡り務め、十分に現場経験を積んだ上での、堂々の将官昇任であった。


(画像提供:陸上自衛隊第9師団公式Webサイト あすなろ161号より)

なおその31期組だが、2018年夏の将官人事で最初の陸将が選抜された年次にあたる。

そして2019年4月現在、その陸将の任にある幹部は以下の通りだ。

 

竹本竜司(第31期)・第1師団長(2018年8月)

沖邑佳彦(第31期)・第4師団長(2018年8月)

前田忠男(第31期)・第7師団長(2018年8月)

原田智総(第31期)・陸上総隊司令部幕僚長(2019年4月)

蛭川利幸(第31期)・第6師団長(2019年4月)

※肩書はいずれも2019年4月現在。( )は陸将昇任時期。

 

以上のような状況になっており、まずはこの5名が31期組1選抜として名乗りを上げた形だ。

いずれも近い将来の陸上幕僚長候補として遜色のない将星ばかりであり、その活躍がとても楽しみである。

 

源については、陸将補に昇任したのが2017年8月だったので、おそらく今後も、陸将補の要職を重ねることで重い責任を果たして言ってくれるのではないだろうか。

あるいはそのキャリアから考えて、職種学校長に昇ることがあるかも知れない。

 

いずれにせよ、離島防衛・奪還作戦にあたって、非常に大きな問題を把握し、その解決に力を尽くし続けている源である。

その動向には大きな注目が集まり、我が国の安全保障構想にも影響を与える存在になるはずだ。

今後とも源からは目を離さずに追い続け、そして応援していきたい。

 

※文中、自衛官および関係者各位の敬称略。


(画像提供:陸上自衛隊第9師団公式Webサイト あすなろ161号より)

◆源弘紀(陸上自衛隊) 主要経歴

昭和
62年3月 陸上自衛隊入隊(第31期)

平成
10年1月 3等陸佐
13年7月 2等陸佐
18年1月 幹部学校付 1等陸佐
18年8月 陸上幕僚監部装備計画課輸送室
19年12月 陸上幕僚監部厚生課厚生班長
21年8月 研究本部研究員
21年12月 第8後方支援連隊長
22年12月 陸上幕僚監部装備計画課輸送室長
24年7月 統合幕僚監部後方補給官
26年12月 西部方面総監部装備部長
29年8月 第9師団副師団長兼ねて青森駐屯地司令 陸将補

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2件のコメント

確か、防大31期で原田陸将の他に、第6師団長の蛭川陸将も同時に昇任しているはずですが?

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