坂本浩一(さかもと・こういち)|第34期・航空自衛隊

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その坂本が航空自衛隊に入隊したのは平成2年3月。

1等空佐に昇ったのが21年1月なので、34期組1選抜(1番乗り)となるスピード出世だ。

1等空佐では、平成24年12月から1年4ヶ月ほど第2補給処で資材計画部長を務めているが、それ以外の大部分の期間をほぼ全て空幕の装備畑で要職を歴任。

29年12月に空将補に昇任し、最初の補職として防衛大学校の防衛学教育学群長に着任した。


(画像提供:防衛省防衛大学校公式Webサイト

ある意味において、ほぼ空幕漬けというのはやや特徴的なキャリアになっているが、この時期はちょうど、航空自衛隊がF-Xの選定にもっとも煮詰まっていた時期にあたる。

最終的に選定されたのはF-35Aであったが、あるいはこの時期、その選定にあたり坂本も大きな役割を担っていたということなのかも知れない。

実際に、平成28年9月に米テキサスで開催された日本向けF-35A初号機のロールアウト式典には、防衛副大臣、防衛装備庁長官、それに当時の空幕長であった杉山良行(第24期)、空将で補給本部長であった尾上定正(第26期)、空将で航空総隊副司令官であった前原弘昭(第27期)、空将補で空幕防衛部長の内倉浩昭(第31期)といった錚々たる顔ぶれと共に、当時1等空佐であった坂本も参加している。

時期的なことと併せ、装備畑のキャリアが長かったことからもあるいは、F-35Aの選定には坂本が深く関わっていたということなのかもしれない。

 

最後に、その坂本と同期である34期の状況についてだ。

34期組は2015年夏の将官人事で最初の空将補が選抜された年次であり、2018年7月現在ではまだ空将が選抜される年次に至っていない。

そのため空将補が同期の出世頭ということになるが、その任にある幹部は以下の通りだ。

 

小笠原卓人(第34期)・西部航空警戒管制団司令兼春日基地司令(2015年7月)

佐藤信知(第34期)・第8航空団司令兼築城基地司令(2015年7月)

小島隆(第34期)・航空開発実験集団司令部幕僚長(2016年12月)

谷嶋正仁(第34期)・南西航空方面隊副司令官(2016年12月)

横尾広(第34期)・南西航空警戒管制団司令(2017年7月)

坂本浩一(第34期)・防衛大学校防衛学教育学群長(2017年12月)

※肩書はいずれも2018年7月現在。( )は空将補昇任時期。

 

以上のような状況になっており、まずは小笠原と佐藤が34期では頭ひとつ、抜けている状況だ。

坂本については、中央で装備系の要職を多く歴任してきた幹部に、今後どのようなキャリアが用意されているのか。

非常に興味深く、注視していきたい。

 

いずれにせよ、34期組は2020年代半ばにかけて我が国の国防の中心を担っていく世代である。

その補職にかかわらず、坂本を始めとした全幹部に注目し、そして応援していきたい。

 

※文中、自衛官および関係者各位の敬称略。


(画像提供:防衛省防衛大学校公式Webサイト

◆坂本浩一(航空自衛隊) 主要経歴

平成
2年3月 航空自衛隊入隊(第34期)
13年1月 3等空佐
13年3月 航空幕僚監部装備部補給課
14年3月 幹部学校付(指揮幕僚課程)
15年3月 航空幕僚副長副官
16年7月 2等空佐
17年8月 航空幕僚監部防衛課
20年5月 第7航空団
21年1月 1等空佐
21年8月 幹部学校付(統合短期、防研一般課程)
22年7月 航空幕僚監部防衛部装備体系課
22年8月 航空幕僚監部防衛部装備体系課装備体系企画班長
24年2月 航空幕僚監部防衛部防衛課業務計画班長
24年12月 第2補給処資材計画部長
26年4月 航空幕僚監部装備部装備課装備調整官
27年12月 航空幕僚監部装備計画部装備課長
29年12月 防衛大学校防衛学教育学群長 空将補

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