大村が陸上自衛隊に入隊したのは平成4年3月。
1等陸佐に昇ったのが23年1月であり、陸将補に昇ったのが29年8月なので、共に36期組1選抜(1番乗り)となる、堂々のスピード出世だ。
陸上自衛隊では、1選抜で将官に昇ることは直接、同期の陸幕長候補に残ったことを意味する。
そのため藤岡も、将来の陸幕長候補として認められたエリートと言ってよいだろう。
それほどまでに、期待の大きい幹部の一人である。
(画像提供:陸上自衛隊大村駐屯地公式Webサイト)
なお上記の写真・・・
大村駐屯地の広報誌「琴の海」より、藤岡の連隊長離任式の際のものをお借りしてきたのだが、もはや誰が写っているのかすら判別できないほどの惨状である。
元々、大きな画像でもピンぼけになっているので、おそらく低解像度しかない古いスキャナーで広報誌をスキャンして、ネットで公開しているのではないだろうか。。
陸自に予算がないから、広報誌までこんなことになるんだ(泣)
とは言え、藤岡が愛されながら大村を去った様子だけは伝わるかと思ったので、イメージ画像ということでご理解頂きたい。
ところで、その36期の人事の動向についてだ。
36期組は、2017年夏の将官人事で藤岡を始め最初の陸将補が選抜されたばかりの世代となっている。
そして、2018年7月現在で、その陸将補の任にあるものは以下の通りだ。
松永浩二(第36期)・沖縄地方協力本部長(2017年8月)
德永勝彦(第36期)・第2施設団長(2017年8月)
堺一夫(第36期)・富士学校普通科部長兼富士学校諸職種協同副センター長(2017年8月)
藤岡史生(第36期)・北部方面総監部幕僚副長(2017年8月)
若松純也(第36期)・東部方面総監部幕僚副長(2017年12月)
南川信隆(第36期)・教育訓練研究本部訓練評価部長(2018年3月)
※肩書は全て2018年7月現在。( )は陸将補昇任時期。
まずはこの6名が切磋琢磨しながら、あるいは陸将昇任レースの際に番狂わせがある可能性もはらみながら、競い合っていく最高幹部ということになる。
藤岡については、大村で連隊長を務め中央では補任課長を。
将官昇任後の最初の補職は堂々の北部方面隊での幕僚副長であり、全くケチのつけようがない見事なキャリアになっている。
今後もますます要職を歴任していくことは、間違いのないところであろう。
その活躍からは目を離さずに注目を続け、36期の他の幹部とともに、しっかりと応援していきたい。
※文中、自衛官および関係者各位の敬称略。
(画像提供:陸上自衛隊第1特科団公式Webサイト)
◆藤岡史生(陸上自衛隊) 主要経歴
平成
4年3月 陸上自衛隊入隊(第36期)
15年1月 3等陸佐
16年7月 第3次イラク復興業務支援群
18年7月 2等陸佐
23年1月 幹部学校付 1等陸佐
23年7月 陸上幕僚監部補任課
24年8月 統合幕僚監部運用部運用第1課防衛警備班長
26年3月 第16普通科連隊長兼ねて大村駐屯地司令
27年8月 陸上幕僚監部補任課長
29年8月 北部方面総監部幕僚副長 陸将補
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