2017年12月の将官異動も含め反映した、海上自衛隊海将氏名・名簿一覧2018年1月版を作成した。
現役海将の人数は17名(海上幕僚長含む、医官除く)。
2017年12月の海将人事では、3名の退役に対し4名の昇任となったため、海将が1名増員になった形だ(ともに医官除く)。
これは、情報本部長に大塚海夫(第27期)が着任したことに依る。
情報本部長は、統合幕僚長ほどきっちりしたローテーションは無いが、それでも陸海空の将官により、緩く持ち回りが為されているポストだ。
そのため、海上自衛隊内の将官ポスト+情報本部長ということで、1名純増ということになっている。
なお、2017年12月の海将人事では、佐藤誠(第26期)、佐伯精司(第28期)、舩木洋(第29期)と、それぞれ個性的で存在感のある海将たちが自衛隊を去った。
それだけに、本当に寂しい異動となってしまったが、戦艦大和第4代艦長にして、レイテ沖海戦で指揮を執った森下信衛大佐の孫にあたる舩木海将の退役は意外であり、残念だった。
29期とは言え、横浜国大の大学院卒なので27期相当の年齢であり、退役が早いというわけではないが、技術系幹部として極めて存在感の大きな人であった。
そのため、2018年12月に予想される海上幕僚長の交代まで退役はないだろうと考えていたが、防衛装備庁長官官房装備官のポストに補職されたのが2015年10月であったことを考えると、潮時であったのかもしれない。
皆様、本当にお疲れ様でした。
そして、新たに海将に昇った高島辰彦(第28期相当)、中尾剛久(第29期)、大島孝二(第29期)、湯浅秀樹(第30期)、の皆様、本当におめでとうございます。
ますますのご活躍を、心から期待しお祈り申し上げます。
なお、例によってアイキャッチ画像の美しい女性は、人事異動とは何の関係もない。
2012年度に開催された海上自衛隊観艦式の公式Webサイトに掲載されている、スタンプコーナーで受付をする女性隊員がとても美人だったので、防衛省のルールに従い拝借させて頂いた。
なお、撮影者は海幕の馬越3曹と記されている。
どうやら馬越3曹も、この美しい女性に目を奪われたということなのだろう(趣味が合いますね・・・)。
氏名 | 期別 | 生年月日 (昭和) |
出身地 | 昇任 (西暦) |
補職 | ひとこと |
村川豊 | 25 | 33年1月 | 神奈川 | 2013.08 | 海上幕僚長 | 史上初の後方出身海幕長 経理畑のスペシャリスト |
道満誠一 | 26 | 35年2月 | 岡山 | 2015.08 | 横須賀 地方総監 |
海自最精鋭のサブマリナー。 次期海上幕僚長候補の一人。 |
山下万喜 | 27 | 35年8月 | 熊本 | 2014.08 | 自衛艦隊 司令官 |
次期海上幕僚長候補最有力。 山下の落選だけは、まず無いだろう。 |
池太郎 | 27 | 35年11月 | 愛知 | 2014.12 | 呉地方総監 | 「愚直たれ」の名物海将 眼光鋭い飛行屋 |
大塚海夫 | 27 | 35年8月 | 東京 | 2015.08 | 情報本部長 | 小学校の頃の夢は「提督」 有言実行の海の男 |
中西正人 | 27 | 36年3月 | 神奈川 | 2016.03 | 大湊地方総監 | 軍人外交にも通じるサブマリナー。 中西カラーで大湊の経済界にも貢献。 |
山村浩 | 28 | 37年1月 | 神奈川 | 2015.08 | 海上幕僚副長 | 次期海上幕僚長もありえる28期のエース。 次の次の海幕長の可能性も十分。 |
菊地聡 | 28 | 36年2月 | 茨城 | 2015.12 | 佐世保 地方総監 |
日本海から北を睨む飛行屋 28期組トップエリート |
佐藤直人 | 28 | 36年12月 | 神奈川 | 2016.12 | 防衛装備庁長官官房装備官 | 面倒見の良さで知られる補給マン。 防大ボート部出身の細マッチョ |
高島辰彦 | 28 相当 |
35年8月 | 兵庫 | 2017.12 | 潜水艦隊 司令官 |
京都大出身のサブマリナー。 統幕の部長相当職に2度に渡り補職。 |
渡邊剛次郎 | 29 | 36年6月 | 千葉 | 2016.07 | 教育航空集団 司令官 |
ヘリコプター部隊で積み上げた飛行のエキスパート。 海軍航空隊の伝統を引き継ぐ男。 |
糟井裕之 | 29 | 38年1月 | 滋賀 | 2016.12 | 護衛艦隊 司令官 |
海無し県から護衛艦隊司令官 軍人外交にも通じるシーマンシップの紳士 |
杉本孝幸 | 29 | 37年10月 | 青森 | 2017.08 | 航空集団 司令官 |
海将最初のポストが我が国最大の横須賀地方隊。 この勢いで先行組に追いつくか。 |
中尾剛久 | 29 | 37年12月 | 鹿児島 | 2017.12 | 舞鶴地方総監 | 経理出身で後方支援のスペシャリスト。 座右の銘は「不進即退」(立ち止まることは退くこと)。 |
大島孝二 | 29 | 37年8月 | 神奈川 | 2017.12 | 海上自衛隊 補給本部長 |
応用物理の工学博士で技術系のエキスパート。 整備・補給系の要職でも活躍。 |
出口佳努 | 30 相当 |
37年6月 | 大阪 | 2017.08 | 統合幕僚 学校長 |
一般大卒で30期海将一番乗り 笑顔の素敵な坊主頭 |
湯浅秀樹 | 30 | 39年2月 | 徳島 | 2017.12 | 海上自衛隊幹 部学校長 |
絵に描いたような真面目顔なのに笑顔がとても魅力的。 掃海隊群司令としても活躍。 |
【注記】
このページに使用している画像は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。
自衛官各位の敬称略。
※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。
【引用元】
防衛省海上自衛隊 観艦式フォトギャラリー公式Webサイト
http://www.mod.go.jp/msdf/formal/kankan/2012/gallery/20121010.html
コメントを残す