次期航空幕僚長人事予想|第36代・2019年11月版

気がつけば、早くも第35代・航空幕僚長である丸茂吉成(第27期)が現職に着任してから2年が経ってしまった。

つまり、順当に行けば航空幕僚長の交代の時期を迎えたということである。

もちろん、全てのトップ(幕僚長)がきっちり2年で交代するわけではないが、やはり2年も経つと次のトップは誰になるのか。

いろいろとネット界隈でも議論が盛んになるので、今回も少し参戦してみたい。

なお予め申し上げておくが、管理人(私)の人事予想は当たらないことで有名である。

その前提で、読み進めて頂きたい。

(画像提供:航空自衛隊築城基地公式Webサイト

 

まず始めに、航空幕僚長人事に関する初歩的な知識からおさらいをしてみたい。

航空幕僚長に昇任する可能性があるポストは、おおよそ以下に限られる。

なお、各ポストの右側にある数字は、「号」がポストの格、すなわち指定職号数である。言うまでもなく、数字が大きいほうが格上だ。

「回」は空白の80年代以降、すなわち防衛大学校1期生以降で、後職の異動で航空幕僚長に昇任した回数である。

ご覧のように、航空自衛隊では半ば、航空総隊司令官のポストが、次期航空幕僚長の指定席として長く続いてきた。

 

航空総隊司令官 5号・9回

航空幕僚副長 3号・4回

航空教育集団司令官 5号・1回

航空支援集団司令官 4号・1回

情報本部長 4号・1回

 

これに加え、ポストの格(指定職号数)だけで言えば、航空支援集団司令官や情報本部長と同格である補給本部長(4号)。

航空幕僚副長と同格(3号)である統合幕僚副長と航空総隊副司令官も、ポストの格だけで言えばありえるということになるが、いくらなんでも総隊副司令官はありえない。

また、過去に1回の実績がある情報本部長は特殊事例による例外であり、やはりありえない。

なおかつ、現任の情報本部長は海上自衛隊の大塚海夫(第27期)なので、とにかく無い。

 

そういった事を考え合わせると、次期航空幕僚長の候補者は、以下に限られそうだ。

 

井筒俊司(第30期) 航空総隊司令官(2019年8月着任)

荒木文博(第28期) 航空幕僚副長(2017年12月着任)

城殿保(第29期) 航空教育集団司令官(2018年12月着任)

金古真一(第30期) 航空支援集団司令官(2019年8月着任)

三谷直人(第29期) 航空自衛隊補給本部長(2017年8月着任)

増子豊(第29期) 統合幕僚副長(2019年4月着任)

 

なお並びは期別ではなく、これまでに後職で、航空幕僚長に着任した回数の多いポスト順である。

ここから見えてくる、次期航空幕僚長は・・・

うーむ、全くわからん(泣)

 

とりあえず、定年延長の流れにある今の自衛隊で、世代交代をなるべく早く進めようというベクトルは働きにくいはずだ。

そのため、常識的に考えれば30期の井筒と金子は除外してよいだろう。

つまり、最有力ポストであるはずの航空総隊司令官のポストが、いきなりの除外である。

なおかつ、井筒が総隊司令官に着任したのはわずか4ヶ月前であり、2019年12月に丸茂の交代がある前提で考えれば、まず井筒ではない。

おそらく、次の次の航空幕僚長含みで、井筒は現職についたのではないだろうか。

さらに言えば、統合幕僚長人事でも、井筒は山崎幸二(第27期)の後任に、最も近い可能性すらありそうだ。

 

というわけで、残るは荒木、城殿、三谷、増子の4名だが・・・

過去の異動から考えて、補給本部長から航空幕僚長に昇った事例が皆無である以上、なかなか三谷の予想は出し辛い。

かといって、わずか1回の事例しか無い航空教育集団司令官にある城殿も、回数で言えば同じようなものである。。

増子は、統幕副長から空幕長に昇った事例は過去に1件もないものの、そのキャリアも含めて十分考えられるのではないだろうか。

とはいえ、常識的に考えれば、陸・海の各幕僚長と同期であり、これまでの昇任回数から考えても、航空幕僚副長にある荒木が、次期航空幕僚長であると考えるのが一番常識的な線だ。

とはいえ、4人のキャリアを見ると、過去の航空幕僚長との共通点も多く、一番可能性を感じさせるのは城殿と増子である。

ぶっちゃけ、これ以上のことは全く分析できない(泣)

 

というわけで、今回の航空幕僚長人事予想は早々に泣きを入れさせて頂き、下記のように予想をしてみたい。

◎=本命 ◯=対抗 △=穴 ×=大穴

 

- 井筒俊司(第30期) 航空総隊司令官

△ 荒木文博(第28期) 航空幕僚副長

- 金古真一(第30期) 航空支援集団司令官

◎ 城殿保(第29期) 航空教育集団司令官

× 三谷直人(第29期) 航空自衛隊補給本部長

◯ 増子豊(第29期) 統合幕僚副長

 

以上の予想で、当サイトの予想としては、大胆にもほどがあると思うが、次期航空幕僚長は2019年12月の異動であり、なおかつ過去に1度しか異動の実績がない航空教育集団司令官にある、城殿保(第29期)が着任すると言うことにしたい。

対抗が増子だが、第8航空団司令や第83航空隊司令を務めるなど、国防の最前線での経験も厚く、また何よりも、統合運用に力を入れる自衛隊の中にあって、統幕副長の経験は非常に大きい。

世の中の多くの人は、きっと増子の方を予想しているのではないだろうか。

つまり、当たらないことで有名な当サイトが全く予想できなかった金古か井筒が、実際には次期航空幕僚長に着任ということになりそうだが・・・さすがにそんな事になれば、お詫びにスキンヘッドに頭を剃り上げて、アップしたいと思う(必ずやる!)

 

いずれにせよ、第36代航空幕僚長はこの12月か、遅くとも来春までの交代となるだろう。

楽しみに、その発令を待ちたいと思う。

 

※文中、自衛官および関係者各位の敬称略。

(了)

28 件のコメント

    • あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
      完全に見落としてた

      何事もなかったかのように、書き直しました。。
      (*ノω・*)

  • 統幕副長はないんじゃないですかね。
    というのも、統合幕僚監部の将たる自衛官は陸海空3軍種の3すくみです。
    統合幕僚長の山崎陸相は31年4月、増子空将も4月、中畑海将も4月。
    それぞれ各自衛隊に連動しますので、簡単には変えることができません。

  • 次期空幕長人事に関する予想ですが、12月と3月の交代が無かったこと、また、総隊司令官が実質航空自衛隊の序列ナンバー2だということを考慮すると、元々後輩期に上位ポストに就かれた29期の方の目は相当薄く、井筒空将でほぼ確定のような気がするのですが・・・。
    なお、私の予想は管理人様より遥かに当たり確率が低いので、よそ者の戯言としてお聞き下さい。

    • 2019年12月どころか、2020年3月にも空幕長の交代がなかったですからねえ・・・。
      これもう、次の統幕長が丸茂空将で、次の空幕長は仰るように井筒空将の線もあり得るような気がしてきました。。
      さっぱりわかんねえ
      (´・ω・`)

  • 統幕長人事の先例から考えて、山﨑統幕長と同期の丸茂空幕長が次期統幕長になる線もかなり薄いような気がするのですが…。私の当たらない予想だと、
    次期空幕長=統幕長というのが最も可能性が高いかなと思っています。
    そして、それに一番近い人物が現状先輩期を追い越して空自ナンバー2のポストにいる30期の井筒空将か次の31期のトップの方が最有力だと思います。

    • >山﨑統幕長と同期の丸茂空幕長が次期統幕長になる線もかなり薄いような気がするのですが…。
      はい、もちろん承知しています。
      しかし、私の予想=外れる
      つまり、
      私がありえないと思うこと=せいかい
      最近、そんな気すらしてるのです
      (´・ω・`)

  • 夏の将官人事が発表され、次期統幕長人事がかなり見えてきたように思えるのですが…。
    空自飛ばしがない限り、先例から次期統幕長は空幕長からの可能性が極めて高く、今回の人事で井筒空将が最有力になったことは間違いないのではないでしょうか。また、注目なのは空自の井筒空将の次です。今回井筒空将の1期後輩期が総隊司令官に就いたことで、この期も内倉空将がトップでほぼ確定だと思えます。また、その次の期は空幕副長となった阿部空将か南西空司令官の鈴木空将ですが、お二人の経歴をみるに、航空団司令や方面隊司令官などの前線部隊指揮官の経歴がない阿部空将と鈴木空将では鈴木空将が一歩リードかなと思っています…と、全て当たらない私の勝手な想像ですが、この3人の中から次期空幕長が出ると思っているのですが…。

    • でましたね、空幕長人事。
      3期飛ばしで井筒空将の着任は予想の範囲ですが、これで次期統幕長は空将で間違いないでしょう。
      その影響で、おそらく陸幕長人事も偶数から奇数に裏返るような気がします!

  • > つまり、当たらないことで有名な当サイトが全く予想できなかった金古か井筒が、実際には次期航空幕僚長に着任ということになりそうだが・・・さすがにそんな事になれば、お詫びにスキンヘッドに頭を剃り上げて、アップしたいと思う(必ずやる!)

    コロナで楽しい事が少なくなっている中、楽しみですなぁ

    今回の異動を同期のグループLINEで皆んなでお祝いしてます。
    更に良い記事宜しくお願いします。

    • あああああああ
      江村さんにまで見つかったら、言い逃れできねえ
      (´・ω・`)

      Hさんにお会いする時、スキンヘッドで行きますからね!
      ><;

  • 当たり前の話しですが、人事なんて「ひとごと」と読むぐらいで、その時々に起こった不祥事や政権の意向によって大きく変わるもの。人事を知るのはその権限を持った人のみ。予想が違ったからと言って管理人さんが頭を丸める必要なんて全然ないと思います。それより今後も管理人さんの他方面から考察された予想を楽しみにしております。

    • カッチャンさま、ありがとうございます
      (´;ω;`)

      血も涙もない江村さんに比べて、なんてお優しいんだ。。
      (/_<。)

      • え!

        ⬇︎このサイトより引用

        > とはいえもちろん、事実無根で根拠がない「べた褒め」を行うことは、誇り高い防人たちには逆に失礼な話であり、事実に反する記事は一切書きません。

        忘れてるかも知れないから親切でお教えしただけです。
        さも、私が血も涙も無い人間の様に書く事は読んでいる方々に誤解を与えるのでやめてください(笑)
        まあ中年オヤジのスキンヘッドは毒にも薬にもなりませんのでやらんでも良いです。
        そんな暇が有ったら良い記事をもっと書きましょう。
        (・∀・)ニヤニヤ

  • お疲れ様です。予想結果でヘアスタイルをチェンジとは!!!逆に人事の者がドキドキではないですか(笑)

  • 航空幕僚長が井筒空将となったことで、恐らく次は内倉空将、その次は鈴木空将でしょう(全員が飛行職種)
    個人的にはその次が誰になるのか(亀岡将補?)
    ところで今、総隊副司令官の上ノ谷空将と統副長の増子空将はいつ、どうなるのでしょうね

    • 中田様、コメントありがとうございました。
      内倉空将まではなんとなくそんな感じですが、その先は私はまだまだサッパリわかりません(笑)
      上ノ谷空将はおそらく、もうしばらく現職ですかね。
      増子空将はこの冬までといったところではないでしょうか。

  • 私も31期は内倉空将がトップになったことは確実で間違いないと思います。先に投稿したとおり、32期は鈴木空将と阿部空将のトップ争いで、実戦部隊指揮官経験が豊富な鈴木空将か後方系部隊指揮経験が豊富な阿部空将か甲乙つけがたいところです。私は実戦部隊指揮経験豊富な鈴木空将が一歩リードと思っていますが、鈴木空将の次のポストで大体見えて来るのではないでしょうか。ちなみに私は空自人事しか興味がなく、陸海は全く分かりません。

    • ちなみに私は、もっぱら陸専門です(笑)
      当たるか外れるかはともかく、一番それっぽく人事予想できます
      (≧∇≦)b

  • 統幕長ですが、恐らく次の空自からの起用を見据えてあと1年は交代がないのではないかと思うのですが皆様はどう思われますか。
    にしても、今回の人事で幹部学校長からいきなり空幕副長になられた阿部空将のように、先例のないことをやる空自の人事をみていると「勇猛果敢支離滅裂」と言う言葉が浮かんで来て思わず笑ってしまいます。

    • 統幕長人事は、早くても来年春でしょうね~
      もしそのタイミングで陸幕長人事もあるのであれば、30期組の陸幕長は選ばれ辛いでしょう。
      であれば、陸自は偶数から奇数に裏返るでしょうね。

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