【退役】大内田憲治(第3師団副師団長・陸将補)|第28期・陸上自衛隊

その大内田が陸上自衛隊に入隊したのは昭和59年3月。

原隊(初任地)は岩手に所在する第9戦車大隊であり、同地で初級幹部としての見識を積み自衛官生活のスタートを切った。

1等陸佐には平成15年7月、陸将補には26年8月にそれぞれ昇任している。


(画像提供:陸上自衛隊第3師団公式Webサイト 第3師団だより第106号※PDF注意)


(画像提供:陸上自衛隊第3師団公式Webサイト 第3師団だより第84号※PDF注意)

また1等陸尉であった平成6年には、内戦で大量の難民が発生していたルワンダに、国際貢献活動の一環として赴任するなど、早くから難しい任務を任されるポジションで活躍。

大隊長ポストは、玖珠に所在する第8戦車大隊に上番した。

しかし、職種部隊の指揮官としてはこの大隊長ポストが最後となり、以降は富士学校機甲科部の主任教官、京都地方協力本部長、中央業務支援隊長など幅広いポストで活躍。

中央(陸上幕僚監部)では、防衛部、調査部調査課、総務部総務課企画班長、人事部募集・援護課調整官など、こちらも非常に幅広いポジションで要職を歴任した。

そして平成28年7月に第3師団の副師団長に着任し、平成30年の陸自大改革の準備と実行の実務を担い続け、活躍を続けている。

幅広い観点から全軍を俯瞰できる、非常に頼もしい最高幹部の一人と言えるだろう。

 

では最後に、その大内田と同期である、28期組の人事の動向について見てみたい。

28期組は、すでに将官の勇退がシーズンごとに続いており、そして2019年夏の将官人事で陸上幕僚長が選抜されるであろう可能性が高い年次にあたる。

そしてその候補者たる陸将にある幹部は、2018年12月現在で以下のようになっている。

 

住田和明(第28期)・陸上総隊司令官 高射特科出身

田浦正人(第28期)・北部方面総監 機甲科出身

岸川公彦(第28期)・中部方面総監 施設科出身

湯浅悟郎(第28期)・西部方面総監 普通科出身

岩谷要(第28期)・陸上自衛隊研究本部長 施設科出身

藤田浩和(第28期)・陸上総隊幕僚長 高射特科出身

甲斐芳樹(第28期)・第10師団長 普通科出身

※肩書はいずれも2018年12月現在。

 

以上、7名の陸将がそれぞれのポストで重い責任を担うが、実質的にその候補者となるのは住田、田浦、岸川、湯浅の4名となるだろう。

その人事予想については別にコラムを立てて、書いてみたい。

 

太内田については、第3師団副師団長としての任期がすでに2年4ヶ月となった。

そのため、間もなくとなる2018年12月の将官人事か、遅くとも2019年春には、現職を退く可能性が高いだろう。

そして28期組の人事の動向を考えると、あるいはこのポストを最後に、長かった自衛官生活に別れを告げ、制服を置くことになるかもしれない。

非常に寂しいことではあるが、大内田の勇姿を見られる時間はそう多く残されていない可能性が高く、今はただ、その活躍により一層注目して、動向を追っていきたいと願っている。

そして最後まで、しっかりと応援をしていきたい。

 

※文中、自衛官および関係者各位の敬称略。


(画像提供:陸上自衛隊第3師団公式Webサイト 第3師団だより第84号※PDF注意)

◆大内田憲治(陸上自衛隊) 主要経歴

昭和
59年3月 陸上自衛隊入隊(第28期)
59年9月 第9戦車大隊(岩手)

平成
3年 月 幹部学校(第37期指揮幕僚過程)(市ヶ谷)
5年 月 富士学校機甲科部(富士)
6年 月 ルワンダ難民救援国際平和協力隊本部第2科長(ルワンダ)
7年1月 3等陸佐
7年 月 檜町駐屯地付・伊藤忠商事研修(檜町)
8年 月 陸上幕僚監部防衛部(檜町)
10年7月 2等陸佐
10年8月 第8戦車大隊長(玖珠)
12年3月 陸上幕僚監部調査部調査課(檜町)
14年8月 幹部学校付
15年7月 1等陸佐
15年8月 第8師団第3部長
17年4月 富士学校機甲科部主任教官(富士)
18年3月 陸上幕僚監部総務部総務課企画班長(市ヶ谷)
20年4月 京都地方協力本部長(京都)
21年12月 陸上幕僚監部人事部募集・援護課調整官(市ヶ谷)
23年8月 中部方面総監部人事部長(伊丹)
26年8月 中央業務支援隊長(市ヶ谷) 陸将補
28年7月 第3師団副師団長兼ねて千僧駐屯地司令(伊丹)

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