さて、今年も頑張って海上自衛隊・海将補一覧を作成した。
2019年7月現在の海将補は、総勢47名。
但し、下記一覧には内閣府に出向し、海将補の定員外となっている伊藤弘(第32期)・内閣審議官(国家安全保障局担当)も入れて48名をご紹介している。
伊藤が近い将来の海上幕僚長有力候補の一人であり、管理人がたまたま出向していたことに気がついたためである。。
これ以外に、あるいは防衛駐在官などで防衛省の籍ではない扱いになっている将官がいるかも知れないが、そこはご容赦願いたい。
また2019年7月現在の海将一覧は、下記のリンクから確認して欲しい。
なお毎年の恒例行事だが、夏の人事異動は、1選抜で最初に将補に昇任する幹部が選抜される、将官人事の中でもっとも注目を集める人事となる。
そしてこの夏に最初の将官が選抜されるのは、防衛大学校第38期(相当)の幹部だ。
それに連れて将官ポストが大きく動く時期なので、後1ヶ月ほどで下記の名簿は結構わやくちゃになるので、そこも併せてご容赦いただきたい。
また2017年、2018年と、海上自衛隊では2年連続で最初の海将補が、防衛大学校卒業生ではなく一般大学卒業生から選抜されたのも注目点であろうか。
果たして2019年(幹候45期)の最初の将補も、3年連続で一般大学卒業生になるのか。
ぜひそんな意味でも、間もなく発令される将官人事に注目して欲しい。
なお、例によってアイキャッチ画像の美しい女性は、海将補一覧とは何の関係もない。
平成30年10月、練習航海を終えて無事に帰国を果たし、堂々と艦を降りる若く美しい初級幹部の様子を撮影した一枚である。
練習艦隊司令官(当時)である泉博之(第34期相当)もまた、どこか感無量の表情であるのが印象的だ。
きっと30年後には、この時の初級幹部から練習艦隊司令官が生まれることになるのではないだろうか。
その時まで頑張って、このサイトを運営していたいと思う。
※文中、自衛官および関係者各位の敬称略。
(画像提供:海上自衛隊公式Webサイト)
海将補名簿氏名一覧(2019年7月20日現在)
氏名 | 期別 | 生年月日 (昭和) |
出身地 | 昇任 (西暦) |
補職 | ひとこと |
佐藤賢上 | 29 | 37年6月 | 埼玉 | 2014.08 | 佐世保 地方総監部 幕僚長 |
我が国を代表する地方隊・佐世保を支えるベテラン将官。潜水艦艇を率いて長年に渡り国防に貢献。 |
南孝宜 | 29 | 37年4月 | 岐阜 | 2015.03 | 幹部候補生 学校長 |
1佐ポストを10年以上に渡り務めた現場のエキスパート。その知見を活かし幹部候補生学校長として活躍。 |
丸澤伸二 | 29 相当 |
38年2月 | 兵庫 | 2015.08 | 第1術科 学校長 |
大阪外国語大から将補に昇ったエリート幹部。シンガポール防衛駐在官などを歴任。 |
岡﨑光博 | 29 相当 |
37年12月 | 東京 | 2016.03 | 第4術科 学校長 |
東京水産大から海将補に昇ったエリート幹部。後方支援系各職に精通。 |
森田義和 | 30 | 38年9月 | 新潟 | 2012.07 | 呉地方総監部 幕僚長 |
航空畑将補としてあらゆる要職を歴任したベテラン幹部。海将への昇任なるか。 |
大力政富 | 30 | 37年5月 | 大分 | 2014.03 | 海上幕僚監部 装備計画部長 |
第4術科学校長も務めるなど後方支援のエキスパート。次世代の海上戦力計画に重い責任を担う。 |
阿部智 | 30 | 39年1月 | 宮城 | 2016.12 | 統合幕僚監部 主席後方 補給官 |
千葉地本長も務めた技術屋。軍事の要・統合運用の補給を統べる。 |
岡田真典 | 30 | 38年4月 | 愛知 | 2016.07 | 第22航空群 司令 |
SH-60回転翼機のパイロット。開発隊群司令など要職を歴任。 |
大判英之 | 30 | 39年2月 | 山口 | 2018.03 | 第2護衛隊群 司令 |
イージス護衛艦あしがら、きりしまを擁する第2護衛隊群を率いる海将補。 |
竹内修 | 30 | 38年4月 | 石川 | 2019.04 | 海洋業務・ 対潜支援群 司令 |
後日加筆 |
岩﨑英俊 | 31 | 39年10月 | 山口 | 2012.12 | 第2術科 学校長 |
練習艦隊司令官も務めた艦艇屋。「分を守り分を尽くす」海の男。 |
下淳市 | 31 | 39年8月 | 長崎 | 2015.12 | 開発隊群司令 | 韓国防衛駐在官を務めるなど北東アジアのエキスパート。武器・装備品の開発を担う開発隊群司令などを歴任。 |
小俵和之 | 31 | 38年5月 | 兵庫 | 2017.12 | 第21航空群 司令 |
アジアの要衝・シンガポール防衛駐在官を経験。海自の精鋭・回転翼航空機部隊を指揮。 |
横田友範 | 31 相当 |
39年11月 | 石川 | 2018.03 | 防衛装備庁 総括装備 調達官 |
国士舘大から将補に昇ったエリート幹部。経理・補給系の要職を歴任。 |
二川達也 | 32 | 40年11月 | 神奈川 | 2013.08 | 自衛艦隊 司令部 幕僚長 |
海上自衛隊の全ての戦力を指揮する実務職である幕僚長。32期1選抜前期将補の航空屋。 |
伊藤弘 | 32 | 40年4月 | 千葉 | 2013.08 | 内閣審議官 (国家安全 保障局担当) |
昨年に続き、2019年7月現在でも内閣府に出向中で海将補の定員外。32期1選抜前期将補のキーマンのため管理人で加筆。 |
白根勉 | 32 | 40年4月 | 福岡 | 2014.12 | 掃海隊群司令 | 島嶼部への殴り込み屋・掃海隊群司令。現代の安全保障環境においてもっとも重要なポストの一つ。 |
小座間善隆 | 32 相当 |
39年9月 | 神奈川 | 2015.03 | 潜水艦隊 司令部 幕僚長 |
明治大学出身のサブマリナー。世界に誇る我が国の精鋭を率いる。 |
柴田弘 | 32 相当 |
38年6月 | 福岡 | 2015.08 | 海上幕僚監部 人事教育部長 |
愛媛大から将補に昇ったトップエリート。船舶・武器のエキスパートであり開発職人。 |
梶元大介 | 32 | 41年2月 | 兵庫 | 2016.12 | 練習艦隊 司令官 |
ソマリア沖海賊対処隊・第151合同任務部隊司令官。次世代の幹部を育てる名誉の補職に着任。 |
中村敏弘 | 32 | 40年7月 | 鹿児島 | 2017.08 | 第5航空群 司令 |
海軍伝統の鹿屋航空基地で第1航空群司令を経験。イタリア防衛駐在官経験もある国際派。 |
石田伸介 | 32 | 40年8月 | 福井 | 2017.12 | 第3術科 学校長 |
航空機整備など技術一筋の最高幹部。国防を支えるいぶし銀。 |
瀨戸慶一 | 32 相当 |
38年2月 | 神奈川 | 2018.03 | 第2航空群 司令 |
東海大学から将補に昇り詰めたトップエリート。トルコ防衛駐在官を務めるなど大きな存在感を示す。 |
齋藤聡 | 33 | 41年7月 | 長崎 | 2014.08 | 海上幕僚監部 防衛部長 |
水泳やプラティスも楽しむ、行動力溢れる高級幹部。第1護衛隊群司令など要職を歴任。 |
真殿知彦 | 33 | 41年4月 | 岡山 | 2014.08 | 横須賀地方 総監部 幕僚長 |
33期1選抜前期将補の航空屋。次の補職で、海将への昇任は確実。 |
俵千城 | 33 | 42年2月 | 島根 | 2015.03 | 海上幕僚監部指揮通信 情報部長 |
33期1選抜後期将補。我が国が世界に誇る潜水艦部隊を率いるサブマリナー。 |
市田章 | 33 | 40年10月 | 東京 | 2015.08 | 統合幕僚監部 指揮通信 システム部長 |
海自の精鋭・固定翼哨戒機を率いる最高幹部。サイバー分野にも存在感。 |
関口雄輝 | 33 | 39年12月 | 東京 | 2015.08 | 舞鶴 地方総監部 幕僚長 |
米国防衛駐在官も務めたトップエリート。統幕日米共同班長を務めるなど海自を代表する知米派。 |
小峯雅登 | 33 相当 |
40年7月 | 福岡 | 2016.03 | 海上幕僚監部 監察官 |
宮崎大から空将補に昇り詰めた33期エース。P-3Cなど固定翼機部隊を指揮。 |
近藤奈津枝 | 33 相当 |
41年1月 | 山口 | 2016.12 | 大湊 地方総監部 幕僚長 |
言わずと知れた海自の女将(おかみ)。小学校教員から転じた異色のキャリア。 かわいいオバチャンでネット上でも大人気 |
今吉真一 | 33 | 41年9月 | 鹿児島 | 2017.03 | 防衛装備庁 長官官房 艦船設計官 |
艦艇と武器のエキスパート。現代の下瀬雅充にして伊集院五郎。 |
大町克士 | 34 | 43年1月 | 岡山 | 2015.08 | 幹部学校 副校長 |
34期組1選抜の航空屋。次の補職で大きく将来が見えそう。 |
福田達也 | 34 | 42年10月 | 大阪 | 2015.08 | 統合幕僚監部 防衛計画部 副部長 |
34期1選抜将補。近い将来の海幕長有力候補だが、大阪八尾の出身でオラオラなニーチャンである。 |
泉博之 | 34 相当 |
39年5月 | 京都 | 2015.12 | 統合幕僚学校 副校長 |
早大出身の艦艇屋。将補職最高名誉の練習艦隊司令官などの要職を歴任。 |
伊藤秀人 | 34 | 42年9月 | 北海道 | 2016.07 | 補給本部 副本部長 |
航空機整備出身の最高幹部。職種学校長を務め、さらに重い責任を背負う。 |
大西哲 | 34 | 42年1月 | 神奈川 | 2016.12 | 第31航空群 司令 |
P-3C哨戒機など固定翼機を指揮する最高幹部。他人のゴタゴタでややこしい異動も経験。 |
江川宏 | 34 | 43年1月 | 長崎 | 2016.12 | 第1護衛隊群 司令 |
米国防衛駐在官も務めたエリート。情報本部情報官などの要職も歴任。 |
伍賀祥裕 | 35 | 43年11月 | 岡山 | 2016.07 | 海上幕僚監部 総務部長 |
35期1選抜将補。「いずも」を擁する第1護衛隊群を率いるなど、要職を歴任。 |
松本完 | 35 | 41年10月 | 熊本 | 2016.07 | 航空集団 司令部 幕僚長 |
35期1選抜前期将補の航空屋。エリートらしいスキのない補職を歩む。 |
八木浩二 | 35 | 43年5月 | 愛媛 | 2017.08 | 潜水艦隊 司令部 幕僚長 |
我が国が世界に誇る潜水艦隊の実務責任者。統幕日米共同班長などの要職を歴任。 |
國見泰寛 | 35 | 44年2月 | 徳島 | 2019.04 | 海上幕僚監部 総務部副部長 |
後日加筆 |
竹中信行 | 36 相当 |
44年12月 | 大阪 | 2017.8 | 防衛監察本部 監察官 |
36期相当で1選抜海将補。龍谷大出身のサブマリナー。 |
金嶋浩司 | 36 | 44年9月 | 山口 | 2017.12 | 第4航空群 司令 |
36期1選抜将補。第29代海幕長・赤星慶治の副官も務める。 |
金刺基幸 | 36 | 43年9月 | 愛知 | 2018.3 | 防衛大学校 訓練部長 |
36期1選抜後期将補。我が国の誇り・掃海屋を率いた経歴もある最高幹部。 |
星直也 | 36 | 43年8月 | 福島 | 2018.08 | 防衛装備庁 プロジェクト 管理統括官 |
後日加筆 |
石巻義康 | 36 | 44年11月 | 神奈川 | 2018.12 | 第3護衛隊群 司令 |
後日加筆 |
川村伸一 | 37 相当 |
44年7月 | 神奈川 | 2018.08 | 第1航空群 司令 |
後日加筆 |
西脇匡史 | 37 | 44年8月 | 滋賀 | 2018.12 | 第4護衛隊群 司令 |
後日加筆 |
コメントを残す